引越しの機会に教科書を処分したいけどどうしたらいい？費用は？

引越しをする際には、不用品をできるだけ処分してから新居に移りたいところです。
教科書は、「復習で必要になるかもしれない」「思い出がある」などの理由で捨てにくいものです。
そのため、過去の教科書が自宅に溜まっている人も多いのではないでしょうか。
教科書は荷物になるため、引越しの前にきれいに処分してしまいましょう。

今回は、教科書の処分方法について詳しく解説します。
教科書を廃棄する方法だけでなく、売却する方法などもご紹介しますので、是非参考にしてみてください。

教科書にはどんな処分方法がある？

教科書の処分方法は、「廃棄する方法」「売却する方法」「寄付・譲渡する方法」の3つに大きく分けられます。

大学の教科書や受験の参考書などは、売却できる場合が多いです。
売却できればお金が手に入るため、そうした書籍が手元にある場合は、買取業者に査定を依頼してみることをおすすめします。

小学校・中学校・高校の教科書は、一般的な買取業者は取り扱っておらず、廃棄する処分方法が一般的です。
廃棄する場合は、ほかの書籍や雑誌などと同じく「資源ごみ」に該当します。
教科書は多くの場合無料で廃棄できますが、手間を省きたい場合は、料金を支払ってゴミ処理業者や不用品回収業者に処分を依頼することも可能です。

また、教科書の寄付を受け付けている団体に送付する方法や、比較的新しい大学の教科書であれば後輩に譲るという選択肢もあります。

教科書の処分方法には、いくつかの選択肢があります。
処分したい教科書の種類や状態に応じて、自分にあった方法を選んでみてください。

教科書を廃棄する方法

教科書を処分する具体的な方法をみていきましょう。
まずは、教科書を廃棄する方法からご紹介します。

小・中・高の教科書は売却できない場合が多いため、廃棄する方法が一般的です。
教科書は、多くの場合無料で廃棄できます。

自治体に回収・リサイクルしてもらう

教科書を廃棄する方法としては、自治体に回収してもらう方法が一般的です。
自治体に回収してもらえば、処分料はかかりません。
ただし、回収日が限られている点に注意が必要です。

ゴミに出す前に自治体のルールを確認

教科書は資源になる紙でできており、「資源ゴミ」や「古紙」として回収・リサイクルしている自治体がほとんどです。
汚れがひどいものなど、資源として活用できない教科書は、「可燃ゴミ」になる場合もあります。

ゴミの区分や回収方法は自治体によって異なるため、教科書をゴミに出す場合は、事前に自治体のルールを確認しておくことが大切です。

しっかりと束ねて捨てる

教科書を自治体に回収してもらう際には、何冊かまとめて紐で縛ってから所定のゴミ捨て場に出します。
紐がほどけてしまうと回収業者に迷惑がかかるため、ほどけないようしっかりと結んでおきましょう。

各地の古紙回収拠点に持ち込む

急いで処分したい場合は、新聞・雑誌・書籍などの古紙を無料回収している回収拠点に持ち込む方法もあります。
そうした場所に持ち込めば、ゴミの回収日を待たずに教科書を廃棄できます。

自治体の回収拠点に持ち込む

現在、紙のリサイクルが盛んに行われており、多くの自治体が古紙の回収拠点を各地に設置しています。
自治体の回収拠点は、ゴミ処理センターや公民館などの公共施設に設置されている場合が多いです。

住んでいる地域の回収拠点の場所を知りたい場合は、自治体のホームページを参照するか、自治体の担当者に問い合わせてみましょう。

ショッピングモールなどの回収ボックスを利用する

ショッピングモールやスーパーの中には、古紙などの資源物の回収ボックスを設置している店舗があります。

参照：WAON

例えば、イオンでは古紙やペットボトルの回収ボックスが設置されており、古紙1kgあたり電子マネーが1ポイント貯まるサービスを提供しています。
また、同様にポイントが貯まる「タウンecomo 」などの古紙回収ボックスを設置している店舗もあります。
古紙の回収ボックスには、「タウンecomo 」だけでなくさまざまな種類があります。

そうした店舗に設置されている回収ボックスを利用すれば、無料で処分できるだけでなく、買い物に使えるポイントも貯まるためおトクです。

ゴミ処理業者や不用品回収業者に依頼する

教科書は、ほかの家庭ゴミと同じく、ゴミ処理業者や不用品回収業者に処分を依頼することもできます。
業者に依頼すれば自宅まで回収に来てくれるため、自分で運ぶ手間が省けて便利です。

費用を事前に確認する

ただし、業者を利用すると処分料がかかります。
古紙を無料回収している業者もありますが、家庭から出る量では出張回収を断られるケースが多いでしょう。

一般的なゴミ処理業者の料金体系は、出張費用などの基本料金が設定されており、そこに処分を依頼する品物の処分料が加算される方式です。
基本料金は3,000円以上の業者が多く、依頼するとある程度の費用がかかります。

ゴミ処理業者に依頼する際には、事前に費用をしっかりと確認して、納得したうえで利用するようにしてください。

無許可の業者は利用しない

家庭からのゴミを処分する業者は、「一般廃棄物収集運搬業」の許可や市町村からの委託を受けている必要があります。
そうした許可を受けていない業者は、トラブルの危険性があるため利用してはいけません。

「無料回収」などと宣伝している無許可の業者を利用した結果、多額の処分料を請求されたというトラブルが多数報告されています。
また、無許可の業者はゴミを不法投棄する恐れがあります。

教科書などのゴミの処分を業者に依頼する際には、必ず自治体の許可を得ている業者を利用してください。
自治体のホームページには、許可を受けている業者が一覧で掲載されています。
また、自治体に問い合わせれば優良な業者を教えてくれます。

教科書を廃棄する前に名前を消しておく

小学校・中学校・高校の教科書や参考書は、名前を書いてある場合も多いでしょう。
そうした場合は、廃棄する前に名前を消しておくことをおすすめします。

名前が残っていると、誰が捨てたものか分かってしまい、興味本位で持ち去られる可能性があります。
教科書内の個人的な書き込みを他人に見られるのは、あまり気分の良いものではありません。
また、住所などの個人情報が漏れる場合もあります。

名前を消す際には、名前の部分を切り取るか、油性のペンで塗りつぶします。
そうした作業が面倒な場合は、書籍をまとめる際に名前の部分を内側にして、外から見えないように束ねて捨てましょう

教科書を売却する方法

次に、教科書を売却する方法をみていきましょう。
売却できればお金が手に入るため、売れそうな教科書は業者に買取を依頼してみることをおすすめします。

どんな教科書が買取対象になる？

業者の買取対象となる教科書は、主に大学の教科書です。
大学の教科書は専門書が中心であり、中古市場で盛んに取引されています。
また、高校受験などの参考書も、多くの業者が買取対象としています。

小学校や中学校の教科書は基本的に売却できない

小学校・中学校・高校の教科書は、基本的に売却できません。

一般的な書籍には「ISBN(アイエスビーエヌ：International Standard Book Number)」という書籍を特定する番号が付与されており、買取業者のほとんどはISBNが付いている書籍のみを買取対象としています。
しかし、小・中・高の教科書は、一般的な書籍と流通経路が異なり、ISBNが付与されていません。

また、教科書は改訂されるまでの期間が短く、すぐに古くなってしまいます。
小・中・高の教科書は中古品を買う人がほとんどおらず、基本的に買取対象にはなりません。
小・中・高の教科書は、廃棄する処分方法が一般的です。

なお、書店で販売されている参考書はISBNがついているため、売却することが可能です。
受験の参考書は需要が高く、盛んに取引されています。

一部の高校の教科書は売れる場合もある

ごく一部の私立高校や国公立付属高校の教科書を買取対象としている業者もあります。
買取対象となる高校は、有名な進学校が中心です。
そうした高校の教科書が手元にある場合は、業者に問い合わせてみるのも選択肢のひとつです。

また、有名進学校の場合は、教科書だけでなくノートやプリントも買取対象になる場合があります。

状態が悪いものは買取対象にならない

大学の教科書や受験の参考書であっても、状態が悪いものは買い取ってもらえない場合があります。
買取を断られる教科書・参考書の特徴としては、以下のようなものが挙げられます。

• 使用感や汚れ、傷み、曲がりが大きいもの
• 書き込みが多いもの
• 付属品や解答用紙が欠けているもの

高く買い取ってもらうためには？

買取業者は、再販売するために教科書を買い取っています。
そのため、きれいな状態の教科書のほうが買取価格は高くなります。

教科書は、ある程度の書き込みやチェックがあっても買取対象になるケースが多いですが、書き込みや線引きが全体にわたる場合は買取を断られることもあります。
買取価格を上げるためには、教科書をなるべくきれいな状態に保っておくことが大切です。

また、査定に出す前にホコリなどをしっかりと掃除しておきましょう。
汚れた状態だと、買取価格が減額される場合があります。

どこで買い取ってもらえる？

教科書には、いくつかの売却方法があります。

教科書専門の宅配買取業者

教科書や参考書を専門に扱う宅配買取業者があります。
宅配買取業者は、宅配便で品物を送付する形式で不用品を買い取ってくれる業者です。

教科書の売却は専門の宅配買取業者がおすすめ

教科書専門の宅配買取業者は、再販ルートをしっかりと確保しています。
また、教科書の相場に精通した専門の鑑定士が鑑定してくれます。
そのため、買取価格がほかの業者に比べて高めです。

さらに、宅配買取業者に依頼すれば自宅まで回収にきてくれるため、自分で運ぶ手間が省けます。
ある程度の冊数をまとめて送れば、送料も無料になる場合が多いです。

教科書を売却する際には、高い買取価格が見込めて利便性も高い専門の宅配買取業者を利用するのがおすすめです。

おすすめの宅配買取業者

おすすめの宅配買取業者に「専門書アカデミー 」があります。
専門書アカデミー は、買取価格が高いことで人気を集めている教科書専門の宅配買取業者です。
専門書アカデミー には、以下のような特長があります。

• 幅広いジャンルの教科書を売却可能
• 5冊以上の買取申込で送料が無料になる
• 買取対象の品物であれば返品送料も無料
• 送付用のダンボールを無料で提供(自分で用意する場合は買取価格が10%アップ)
• Amazonギフト券支払いを選ぶと買取価格が5%アップ
• 査定が早く査定自動承認の場合は3営業日以内にお金が振り込まれる

専門書アカデミー を利用すれば、大学の教科書や受験の参考書などを手軽に処分でき、高い買取価格が期待できます。
教科書の売却を検討している人は、専門書アカデミー に査定を依頼してみることをおすすめします。

詳しくはこちらをどうぞ

教科書専門の買取業者に高く買い取ってもらう

店舗型の古本屋・リサイクルショップ

店舗型の古本屋やリサイクルショップでも、教科書を買い取ってもらえる場合があります。
近隣にそうした店舗がある場合は、持ち込んで査定を依頼してみるのもひとつの手です。

ただし、店舗型の業者は再販ルートが狭いことが多く、買取価格が低い傾向があります。
また、リサイクルショップの場合は、専門知識のある鑑定士がいない場合も多いです。

そのため、なるべく高く教科書を買い取ってもらいたい場合は、店舗型の古本屋やリサイクルショップの利用はおすすめしません。

ネットオークション

ネットオークションや地域限定のネット掲示板などを利用して、個人間売買で教科書や参考書を売却している人もいます。
個人間売買には、価格を自由に設定できるというメリットがあります。

しかし、個人間売買は売却に時間がかかり、必ずしも売れるとは限りません。
また、出品や購入希望者とのやり取り、品物の送付などにも手間がかかります。
そのため、引越しの機会に急いで教科書を処分したい場合には、あまり適した方法ではありません。

ネットオークションなどで教科書を売却したい場合は、引越しに間に合うよう早めに出品しましょう。

以上が、教科書を売却する方法です。
教科書を売却する場合は、高い買取価格が期待できる教科書専門の宅配買取業者 を利用することをおすすめします。

教科書を寄付・譲渡する方法

教科書を寄付したり譲渡したりする処分方法もあります。

主に大学の教科書の寄付を受け付けている団体がある

教科書を回収・再利用して、その収益で途上国の支援などを行っている団体があります。

参照：STUDY FOR TWO
参照：MOTTAINAI JAPAN
参照：セカンドブックアーチ

寄付できるのは、売却が可能な大学の教科書や受験の参考書などが中心です。
また、小学校低学年で使用した中古の算数セットなどの寄付を募集している団体もあります。

参照：アジア・アフリカと共に歩む会

不要になった教科書を慈善活動に生かしてもらいたい場合は、そうした団体に送付するのもひとつの手です。
ただし、寄付する際の送料は、基本的にこちらが負担する必要があります。

後輩に譲る

大学では、同じ教科書が何年も続けて使用される場合が多いです。
そのため、使用しなくなった教科書を後輩に譲るという処分方法も一般的です。
サークルの後輩などがいる場合は、教科書が必要ないか聞いてみるのもよいでしょう。

まとめ

教科書の処分方法は、「売却する方法」「廃棄する方法」「寄付・譲渡する方法」の3つに大きく分けられます。

大学の教科書や受験の参考書などは、買取業者に売却できます。
売却できればお金が手に入るため、そうした書籍を処分したい場合は、まずは売却を検討しましょう。
その際には、教科書を専門で扱う宅配買取業者を利用すると、高めの買取価格が期待できます。

小学校・中学校・高校の教科書は基本的に売却できませんが、有名新学校の教科書であれば買い取ってもらえるケースもあります。

売却できない教科書の場合は、廃棄する方法を選びます。
廃棄する方法としては、自治体に回収・リサイクルしてもらうのが一般的です。
また、各地の古紙回収拠点に持ち込む方法や、ゴミ処理業者などに依頼する方法もあります。

さらに、教科書の寄付を募集している団体や大学の後輩に教科書を譲るという選択肢もあります。
ただし、寄付する際には送料がかかる場合があるため注意してください。

教科書の処分方法にはさまざまな選択肢があります。
今回の記事を参考にして、自分にあった処分方法を選んでみてください。