引越しの機会に観葉植物を処分したいけどどうしたらいい？費用は？

引越しの際には、できる限り荷物を少なくしてから新居に移りたいところです。
引越しの機会に観葉植物を処分したいと考えている人もいるのではないでしょうか。

観葉植物は輸送が難しい品物であり、引越しの際に問題になるケースが多いです。
また、植物・土・植木鉢が組み合わさっており、手軽に処分するわけにもいきません。
観葉植物の処分方法が分からず、困っている人も多いでしょう。

今回は、観葉植物の処分方法について詳しく解説します。
観葉植物を廃棄する方法だけでなく、売却する方法などもご紹介しますので、是非参考にしてみてください。

観葉植物にはどんな処分方法がある？

観葉植物の処分方法は、「廃棄する方法」「売却する方法」「寄付・譲渡する方法」の3つに大きく分けられます。

売却する方法

売却できれば処分料がかからず、逆にお金が手に入ります。
売却できそうな観葉植物の場合は、買取業者に査定を依頼してみましょう。
また、ネットオークションなどの個人間売買でも売却できる場合があります。

寄付や譲渡する方法

愛着のある観葉植物を廃棄したくない場合は、観葉植物の寄付を受け付けている団体や施設に寄付するのもひとつの手です。
また、地域限定のネット掲示板などを通じて、引き取ってくれる人を探す方法もあります。

廃棄する方法

売却できない場合や急いで処分したい場合は、廃棄する方法を選びます。
廃棄する方法としては、分別してから自治体に回収してもらう方法と、業者に処分を依頼する方法があります。

自治体に回収してもらう場合は、植物部分・土・植木鉢に分けてゴミに出します。
業者に依頼する場合は、ある程度高めの費用がかかるため、事前に処分料をよく確認することが大切です。

観葉植物には、さまざまな処分方法があります。
それぞれの方法のメリット・デメリットを比較して、自分にあった方法を選んでみてください。

観葉植物を公園や山などに捨てるのは違法

愛着のある観葉植物を処分するのは心苦しいものです。
しかし、公園や山、川原などに観葉植物を植えたり捨てたりしてはいけません。
そうした行為は不法投棄に該当し、1,000万円以下の罰金刑または5年以下の懲役刑が課される場合があります。

観葉植物を自然界に捨ててしまうと、本来そこにあるはずのない植物が育ってしまい、生態系が乱れる恐れがあります。
また、観葉植物の土の中に病原菌がいないとも限りません。

「切り戻し」や「株分け」で小さくするのも選択肢のひとつ

「大きくなりすぎた」という理由で観葉植物を廃棄するのであれば、「切り戻し」や「株分け」を行うのも選択肢のひとつです。

「切り戻し」は、育ちすぎた枝や茎を切り取って形を整えることです。
また、根を分ける「株分け」行い、古い親株を処分する方法でも観葉植物を小さくできます。
切り戻しや株分けで余った茎や根は、ゴミとして廃棄しましょう。

観葉植物を廃棄する方法

それでは、観葉植物を処分する具体的な方法をみていきましょう。
まずは、最も一般的な処分方法である「廃棄する方法」からご紹介します。

分別して自治体に回収してもらう

観葉植物の処分方法としては、ゴミとして廃棄する方法が一般的です。
観葉植物の多くは土に植えられており、自治体に回収してもらう際には「植物部分」「土」「植木鉢」などに分けてからゴミに出す必要があります。

なお、ゴミの区分や回収方法は自治体によって異なります。
そのため、観葉植物をゴミに出す際には、自治体のルールをしっかりと確認しておく必要があります。
観葉植物は、ルールに沿った適切な方法で処分しましょう。

植物部分

観葉植物の植物部分は、多くの場合「可燃ゴミ」に該当します。
サイズが大きいものの場合は、ノコギリなどで切断してから所定のゴミ袋に入れましょう。
可燃ゴミとして回収してもらえば、処分料はかかりません。

サイズが大きいものの場合は、「粗大ゴミ」に該当する場合があります。
その場合は、事前に自治体の粗大ゴミ受付センターに連絡してから回収してもらいます。
粗大ゴミとして回収してもらう場合は、数百円程度の処分料がかかるのが一般的です。

土

土に関しては、自治体によって取り扱いが大きく異なります。
多くの自治体では土を回収していませんが、「不燃ゴミ」などとして回収している自治体もあります。

土にはさまざまな処分方法がある

自治体に回収してもらえない場合は、別の方法で処分する必要があります。
土の処分を行っている専門の業者があるほか、ホームセンターや造園業者の中には土を引き取ってくれるところもあります。
土の処分に困った場合は、そうした業者に相談してみましょう。

また、庭がある場合は、少量の土であれば庭にまいて処分する方法もあります。

土の回収を行う処理業者に依頼する

土の回収を行っている専門の業者には、自宅まで回収に来てくれるところがあります。
また、宅配便で土を送付する形式の業者も存在しています。

参照：ウィステリアガーデン
参照：土の回収ドットコム

自宅まで来てくれる業者は、500円から2,000円の基本料金に加えて、土1kgあたり40円-80円程度の処分料で土を回収してくれます。
宅配便で送付する業者を利用する場合は、15kgで3,000円程度の費用が必要です。

植木鉢

観葉植物の植木鉢は、植物・土と分けて処分します。
植木鉢がプラスチック製の場合は「可燃ゴミ」や「プラスチックゴミ」、陶器の場合は「不燃ゴミ」などに該当します。
また、サイズが大きい植木鉢の場合は「粗大ゴミ」に該当する場合もあります。

ゴミの分別方法は自治体によって異なるため、事前にしっかりとルールを確認しましょう。

観葉植物の処分業者に依頼する

観葉植物のレンタルサービスなどを行っている業者の中には、不要な観葉植物を回収してくれるところがあります。

そうした業者は自宅まで回収に来てくれるため、自分で運ぶ手間が省けます。
また、自治体に回収してもらう場合と異なり、土や植木鉢を分別する必要がありません。
さらに、観葉植物のリサイクルを行っている業者もあります。

費用は業者の方針や観葉植物の大きさによって異なりますが、1鉢あたり1,000円から2,000円程度が一般的です。
また、出張費用が別途かかる場合もあります。

リサイクルを視野に入れた回収業者の場合は、さらに回収費用が高くなり、1鉢あたり2,000円から6,000円程度のケースもあります。
愛着のある観葉植物を大事にリサイクルしてもらいたい場合は、そうした業者に依頼するのも選択肢のひとつです。

ゴミ処理業者や不用品回収業者に依頼する

一般的なゴミを処分するゴミ処理業者や不用品回収業者の多くは、観葉植物の廃棄を引き受けています。
そうした業者も自宅まで回収に来てくれるため、手間が省けて便利です。
また、急いで観葉植物を処分したい場合にも適しています。

費用を事前によく確認

ただし、そうした業者を利用する際には、観葉植物の処分業者と同じく一定の費用がかかります。
ゴミ処理業者の料金体系は、出張費用や運送費用などの基本料金が設定されており、そこに処分を依頼する品物の処分料が加算される形式です。
観葉植物の処分料は大きさによって異なりますが、基本料金は3,000円程度が一般的です。

業者に依頼すると手間がかからず便利ですが、自治体に回収してもらう場合よりも多額の費用がかかります。
業者を利用する際には、事前に費用をしっかりと確認して、納得したうえで利用するようにしてください。

無許可の業者は利用しない

業者に依頼する際には、必ず自治体の許可を得ている業者を利用してください。
家庭から出るゴミを処分する業者は、「一般廃棄物収集運搬業」の許可や市町村からの委託を受けている必要があります。

「無料回収」などと宣伝している無許可の業者を利用した結果、荷物を積み込んだあとで多額の費用を請求されるなどのトラブルが多数報告されています。
また、無許可の業者は観葉植物などを不法投棄する可能性があります。

自治体のホームページには、許可を得ている業者が一覧で掲載されています。
また、自治体に問い合わせれば、安心して利用できる優良な業者を教えてくれます。
観葉植物の処分をゴミ処理業者に依頼する場合は、そうした自治体の許可を得ている業者を利用することが大切です。

数が多い場合は不用品回収業者を利用

不用品回収業者の料金体系は、「トラック1台分で△○円」などの容量別の場合が多いです。
そうした業者は、不用品の量が多い場合に利用すると、個別に処分料を計算する業者に比べてトータルの費用が割安になります。
処分する観葉植物が多い場合や、一緒に別の不用品も処分したい場合は、不用品回収業者の利用を検討してみることをおすすめします。

詳しくはこちらをご覧ください。

観葉植物を処分してくれる不用品回収業者を調べてみる

以上が、観葉植物を廃棄する方法です。
分別したうえで自治体に回収してもらうのが安価ですが、急ぐ場合や手間を省きたい場合は、料金を支払って業者に依頼することもできます。

観葉植物を売却する方法

観葉植物は、品物によっては売却できる場合があります。
売却できれば処分料がかからず、小額ですがお金が手に入ります。

売れそうな観葉植物の場合は、買取業者に査定を依頼してみましょう。
また、ネットオークションなどの個人間売買で売却する方法もあります。

どんな観葉植物が売却対象になる？

買い取ってもらえる観葉植物は、商品価値のある元気なものだけです。
枯れてしまっていたり状態が悪かったりするものは、買取対象にはなりません。

業者に買い取ってもらう場合は、オフィス用などに利用できる比較的大きなサイズのものが買取対象になりやすいです。
ネットオークションの場合は、郵送が簡単な小さなサイズの鉢植えが人気です。

観葉植物はどこで買い取ってもらえる？

観葉植物には、いくつかの売却方法があります。

観葉植物専門の買取業者

東京23区を中心に、観葉植物の出張買取を行っている専門の業者があります。
回収してもらえる地域であれば、そうした業者に依頼するのもひとつの手です。

なお、買取価格は数百円から3,000円程度であり、高額な買取価格は期待できません。
業者に観葉植物の買取を依頼する場合は「買取価格がつけばありがたい」「処分料がかからなければいい」といった気持ちで利用するとよいでしょう。

リサイクルショップ

リサイクルショップの中には、観葉植物を取り扱っているところがあります。
近隣にリサイクルショップがある場合は、取り扱いを確認したうえで、査定を依頼してみるのもひとつの手です。
買取価格がつかなくても、稀に無料で引き取ってくれる場合があります。

宅配買取業者

宅配買取業者は、宅配便で送付する形式で不用品を買い取ってくれる業者です。
宅配買取業者の中には、観葉植物を買取対象としているところがあります。
宅配買取業者を利用すれば、身近にリサイクルショップがない場合でも観葉植物などの不用品を売却できます。

観葉植物を買取対象としている宅配買取業者に「 ecofa(エコファ)」があります。
「ecofa(エコファ)」は、パキラやゴムの木などの各種観葉植物を買取対象としており、買取価格を無料でオンライン査定してくれます。
売却したい観葉植物がある場合は、いちど査定を依頼してみるとよいでしょう。

また、「ecofa(エコファ)」は宅配業者が品物を梱包してくれる「梱包おまかせサービス」を無料で提供しています。
観葉植物は梱包が大変ですが、「ecofa(エコファ)」であれば気軽に買取を依頼できます。

詳しくはこちらをご覧ください

観葉植物を買い取ってくれる業者を調べてみる

ネットオークションなどの個人間売買

ネットオークションやフリマアプリ、地域限定のネット掲示板などを利用して、個人間売買で観葉植物を売却する方法もあります。
個人間売買であれば、自由に価格を設定することができます。
また、ネットオークションでは意外な高値がつく可能性があります。

ただし、個人間売買では売却に時間がかかり、売れる保証もありません。
また、観葉植物は配送方法にも気を配る必要があります。
そのため、引越しの機会に急いで観葉植物を処分したい人には、あまり適した方法ではありません。

個人間売買で観葉植物を売却したい場合は、引越しに間に合うよう早めに手続きを始めましょう。

観葉植物を寄付・譲渡する方法

観葉植物を寄付や譲渡する方法もあります。
観葉植物を捨てるのに抵抗があり、別の人に有効利用してもらいたい場合は、寄付・譲渡する方法を検討してみましょう。

慈善団体や施設に寄付する

慈善団体の中には、観葉植物の寄付を募集しているところがあります。
また、地域の保育園・小学校・養護施設などの公共施設に、観葉植物の寄付を受け付けていないか聞いてみるのもよいでしょう。

参照：SEIN

近隣の人に譲渡する

観葉植物を友人・知人に譲るのも一般的な方法です。
また、地域限定のネット掲示板を利用して、引き取ってくれる人を探す方法もあります。
大事に育ててくれる人に譲渡すれば、愛着のある観葉植物を廃棄せずに済みます。

まとめ

観葉植物の処分方法は、「廃棄する方法」「売却する方法」「寄付・譲渡する方法」の3つに大きく分けられます。

売却できれば処分料がかからず、逆にお金が手に入ります。
売却できそうな観葉植物の場合は、買取業者に査定を依頼してみましょう。
また、ネットオークションなどの個人間売買で売却する方法もあります。

愛着のある観葉植物を有効利用してもらいたい場合は、寄付・譲渡する方法を選ぶのも選択肢のひとつです。

観葉植物を廃棄する方法としては、自治体に回収してもらう方法と業者に依頼する方法があります。
自治体に回収してもらう場合は、植物部分・土・植木鉢に分けてゴミに出します。
なお、土は回収していない自治体も多いので注意しましょう。

不用品回収業者などに廃棄を依頼すると手間が省けて便利ですが、ある程度の費用がかかります。
業者に依頼する際には、事前にしっかりと費用を確認することが大切です。

なお、観葉植物を山や川原などに捨てると不法投棄になってしまいます。
観葉植物は、適切な方法で処分する必要があります。

観葉植物の処分方法には、さまざまな選択肢があります。
今回の記事を参考にして、自分にあった方法を選んでみてください。