引越しの機会に車のタイヤやホイールを処分したいけどどうしたらいい？費用は？

引越しの際には、できるだけ荷物を少なくしてから新居に移りたいところです。
引越しの機会に、使わなくなったタイヤやホイールを処分したいと考えている人もいるでしょう。

タイヤは一般的なゴミと異なり、基本的に自治体には回収してもらえません。
自治体のホームページにも処分方法が記載されていないケースが多く、処分に困っている人も多いのではないでしょうか。

今回は、タイヤ・ホイールの処分方法について詳しく解説します。
それらを廃棄する方法だけでなく、売却する方法もご紹介しますので、是非参考にしてみてください。

車のタイヤやホイールにはどんな処分方法がある？

タイヤ・ホイールの処分方法は、それらを「廃棄する方法」と「売却する方法」の2つに大きく分けられます。

売却できれば処分料がかからず、逆にお金が手に入ります。
売却できるタイヤは比較的新しいものに限られますが、そうしたタイヤを処分したい場合は、業者に査定を依頼してみるとよいでしょう。
また、アルミホイールは需要が高く、金属としての価値もあるため、業者が積極的に買い取っています。

売却できない場合や、売却手続きが面倒な場合は、廃棄する方法を検討します。
タイヤは自治体で回収してくれない場合が多いため、ガソリンスタンドやカー用品店などに処分を依頼するのが一般的です。
また、ゴミ処理業者や不用品回収業者に処分してもらうこともできます。
なお、ホイールのみであれば、ほとんどの自治体が回収対象としています。

タイヤ・ホイールの処分方法には、いくつかの選択肢があります。
処分したいタイヤ・ホイールの状態や個人の好みに応じて、自分にあった処分方法を選んでみてください。

タイヤ・ホイールを廃棄する方法

タイヤ・ホイールを処分する方法を具体的にみていきましょう。
まずは、それらを廃棄する方法からご紹介します。

ガソリンスタンドやカー用品店に処分を依頼する

車関連の業者の多くは、タイヤ・ホイールの処分を有料で引き受けています。
タイヤ・ホイールの処分は、そうした車関連の業者に依頼するのが一般的です。

古いタイヤなどを処分してくれる業者としては、以下が挙げられます。

• ガソリンスタンド
• カー用品店
• カーディーラー
• 中古車販売店
• タイヤ販売店

なお、ガソリンスタンドに処分を依頼する場合は、複数の店員がいるフルサービスのスタンドを選んでください。
セルフサービスのスタンドは、基本的にタイヤやホイールを処分してくれません。

処分料はいくらくらい？

これらの業者に依頼した場合のタイヤの処分料は、1本あたり「250円から500円程度(税別)」です。

なお、ホイール付きのタイヤの場合は、ホイールからタイヤを外す作業料が別途かかります。
着脱料金は、「1本あたり500円(税別)」程度が一般的です。
そのため、ホイール付きのタイヤを処分したい場合は、1本あたり750円から1,000円程度の費用がかかる計算になります。

ホイールには金属としての価値がある

ホイールの処分料は業者によって異なりますが、ホイールには金属としての価値があるため、処分料がかからないケースもあります。
特にアルミホイールは買取業者が積極的に買い取っており、廃棄ではなく売却するのがおすすめです。

タイヤ・ホイールの処分料は、業者によって差があります。
そのため、事前に電話などで問い合わせて、必要な費用をしっかりと確認したうえで持ち込むようにしましょう。

ガソリンスタンドやカー用品店に依頼するメリット・デメリット

ガソリンスタンドやカー用品店に依頼すると、タイヤ4本でも1,000円から2,000円程度の処分料で済みます。
これは、ゴミ処理業者などに依頼した場合と比べると非常に安価です。

ただし、そうした業者はゴミ処理業者のように自宅まで回収に来てくれないため、重いタイヤを自分で運ぶ必要があります。

自治体に回収してもらう方法

タイヤは、基本的に自治体に回収してもらえません。
ホイールは金属製であり、ほとんどの自治体で回収してもらえます。

タイヤを回収していない自治体が多い

ほとんどの自治体では、タイヤが「適正処理困難物」に指定されており、回収してもらえません。
ただし、自治体の中には、粗大ゴミとしてタイヤを有料で回収しているところもあります。
タイヤを処分したい場合は、自分の自治体で回収してくれるか念のため確認してみるとよいでしょう。

ホイールは回収対象の自治体が多い

ホイールはアルミや鉄などの金属製であり、ほとんどの自治体で回収してもらえます。

ホイールは、「粗大ゴミ」や「資源物」などに区分されるケースが多いです。
ゴミの区分や回収方法は自治体によって大きく異なるため、ゴミとして出す場合は自治体のルールを事前によく確認してください。
間違った方法でゴミに出してしまうと、不法投棄に該当する恐れがあります。

ゴミ処理業者や不用品回収業者に依頼する

タイヤ・ホイールの処分をゴミ処理業者や不用品回収業者に依頼することもできます。
そうした業者は自宅まで回収に来てくれるため、自分で重いタイヤを運ぶ手間が省けます。

ゴミ処理業者の処分料はやや高め

ただし、ゴミ処理業者などに依頼すると、ある程度高めの処分料がかかります。

一般的なゴミ処理業者の料金体系は、出張費用や運送費用といった基本料金が設定されており、そこに処分を依頼する品物の処分料が加算される形式です。
基本料金は業者によって異なりますが、3,000円以上が一般的です。
タイヤの処分料は業者によって大きく異なり、無料の業者もあれば1本あたり1,000円程度かかる業者もあります。

ゴミ処理業者などにタイヤ・ホイールの処分を依頼する際には、事前に必要な費用をしっかりと確認して、納得したうえで依頼するようにしてください。

悪徳業者を利用しないよう注意する

タイヤ・ホイールの処分をゴミ処理業者に依頼する場合は、悪徳業者を利用しないよう十分に注意することが大切です。

「無料回収」などと宣伝している業者に依頼した結果、後で高額な費用を請求されるなどのトラブルが多数報告されています。
また、悪徳業者はタイヤやホイールを不法投棄する恐れがあります。

自治体のホームページには、自治体の許可を得ている業者が一覧で掲載されています。
また、自治体に問い合わせれば優良な業者を教えてくれます。
タイヤ・ホイールの処分を業者に依頼する際には、そうした安心して依頼できる業者を選ぶことが大切です。

タイヤ・ホイールを売却する方法

タイヤは、状態によっては売却できる場合があります。
また、多くの業者がアルミホイールを買取対象としています。

売却できれば処分料がかからず、逆にお金が手に入ります。
そのため、状態の良いタイヤ・ホイールの場合は、業者に査定を依頼してみることをおすすめします。

どんなタイヤ・ホイールが買取対象になる？

業者は再販売するためにタイヤ・ホイールを買い取っています。
そのため、使い古して溝が残っていないタイヤなど、商品価値の低いものは買取を断られます。

なお、タイヤとホイールのセットの場合は、どちらか一方の状態が良ければ買い取ってもらえるケースが多いです。

タイヤの買取基準

買い取ってもらえないタイヤの特徴としては、以下のようなものがあります。

• 溝の深さが4mm-5mm以下
• ヒビが入っている
• 製造から4-5年経過している古いタイヤ
• ゴムが硬化しているもの

逆に、溝が十分に残っている新しいタイヤであれば、買取が期待できます。
また、「ヨコハマタイヤ」「ダンロップ」「ブリヂストン」「ミシュラン」「ファルケン」「トーヨータイヤ」などの人気ブランドは、比較的買取価格が高めです。

ホイールの買取基準

アルミホイールは、多くの業者が買取対象としています。
アルミホイールの場合は、セットのタイヤの状態が悪くても買い取ってもらえるケースが多いです。
また、アルミホイールは金属自体に価値があるため、壊れた状態のホイールでも鉄くず業者などに売却できます。

鉄製のホイールについては買取価格が安く、買い取ってもらえないケースも多いです。
「鉄製ホイールは無料回収」としている買取業者もあるため、そうした業者に回収してもらうか、鉄くずの回収業者に引き取ってもらいましょう。

どこで買い取ってもらえる？

タイヤ・ホイールの売却方法には、いくつかの選択肢があります。

カー用品の買取業者

タイヤ・ホイールの売却先としては、カー用品の買取業者が最も一般的です。

買取価格が高め

カー用品の買取業者は、タイヤ・ホイールの相場に精通したプロが査定するため、品物の価値を正確に判断してくれます。
また、再販ルートをしっかりと確保しているため、買取価格が比較的高めです。

便利な買取方法を選べる

タイヤ・ホイールを買い取っている業者の中には、自宅に来てくれる「出張買取」や、宅配便で送付する「宅配買取」に対応しているところもあります。
そうした業者に依頼すれば、重いタイヤ・ホイールを自分で運ぶ手間が省けて便利です。

宅配買取業者

さまざまな品物を宅配買取している業者の中には、タイヤ・ホイールを買取対象としているところもあります。
そうした宅配買取業者に依頼するのも選択肢のひとつです。

タイヤ・ホイールを取り扱っているおすすめの買取業者に「 ecofa(エコファ)」があります。
「ecofa(エコファ)」は、買取価格を無料でオンライン査定してくれるため、売却したタイヤ・ホイールがある場合は、いちど査定を依頼してみるとよいでしょう。

また、「ecofa(エコファ)」は、宅配業者が品物を梱包してくれる「梱包おまかせサービス」を無料で提供しています。
タイヤ・ホイールは重くかさばるため、梱包が非常に面倒ですが、「ecofa(エコファ)」であれば気軽に買取を依頼できます。

詳しくはこちらをご覧ください。

タイヤやホイールを買い取ってもらう

ネットオークションなどの個人間売買

現在、ネットオークションやフリマアプリ、地域のネット掲示板などを利用した個人間売買が盛んに行われています。
そうした個人間売買でタイヤ・ホイールを売却する方法もあります。

個人間売買は、自由に価格を設定できるのが大きな利点です。
また、ごく稀にオークションで思わぬ高値がつく場合があります。

ただし、個人間売買は売却に時間がかかり、売れる保証もありません。
タイヤは重くかさばるため、送付するのも大変です。
そのため、引越しの機会に急いで処分したい人には、あまり適した方法ではありません。

個人間売買でタイヤ・ホイールを売りたい場合は、引越しに間に合うよう早めに手続きしましょう。

ホイールは金属の買取業者に売却できる

ホイールには金属としての価値があるため、鉄くず業者などの金属の買取業者に売却できます。
鉄製ホイールの場合は「1kgあたり10円-15円」、アルミホイールは「1kgあたり150円-190円」程度が買取価格の目安です。

参照：株式会社大畑商事

近隣に鉄くず業者があれば、事前に連絡したうえでホイールを買い取ってもらうのも選択肢のひとつです。

まとめ

タイヤ・ホイールの処分方法は、それらを「廃棄する方法」と「売却する方法」の2つに大きく分けられます。

売却できれば処分料がかからず、逆にお金が手に入ります。
そのため、売却できそうなタイヤ・ホイールの場合は、買取業者に査定を依頼してみることをおすすめします。
タイヤとホイールのセットの場合は、どちらか一方が良い状態であれば、買い取ってもらえるケースが多いです。

売却できなかったり、売却手続きが面倒だったりする場合は、廃棄する方法を検討します。
タイヤを回収していない自治体が多いため、タイヤの廃棄はガソリンスタンドやカー用品店などの車関連の業者に依頼するのが一般的です。
なお、ホイールについては、自治体で回収してもらえるケースが多いです。

自分でタイヤを運ぶ手間を省きたい場合は、ゴミ処理業者や不用品回収業者に処分を依頼する方法もあります。
その際には、ある程度高めの費用がかかるため、事前に必要な費用をしっかりと確認することが大切です。

タイヤ・ホイールの処分方法には、いくつかの選択肢があります。
今回の記事を参考に、処分したいタイヤ・ホイールの状態を考慮したうえで、自分に適した処分方法を選んでみてください。