引越しの機会に布団を処分したいけどどうしたらいい？費用は？

引越しは、身の回りのものを買い換えるのに良い機会です。
引越しの機会に古い布団を処分して、新居での生活を新しい布団で迎えたいと考えている人もいるのではないでしょうか。

布団はサイズが大きく、処分方法に悩む品物のひとつです。
布団の処分方法や、処分する際に必要な費用を知りたいと思っている人も多いでしょう。

今回は、布団の処分方法を詳しくご紹介します。
布団を廃棄する方法だけでなく、寄付する方法や売却する方法についても解説しますので、不要な布団が手元にある人は是非参考にしてみてください。

布団にはどんな処分方法がある？

布団の処分方法としては「廃棄する方法」が一般的ですが、布団を「寄付する方法」や「売却する方法」もあります。

売却する方法

不要な布団を売却できれば処分料がかからず、逆にお金が手に入ります。
ただし、買取業者は新品の布団以外はほとんど買い取ってくれません。
ネットオークションなどの個人間売買であれば、中古の布団でも買い手がつく場合があります。

廃棄する方法

売却できない場合や、売却手続きが面倒な場合は、廃棄する方法を検討します。
布団を廃棄する方法としては、自治体にゴミとして回収してもらう方法が最も一般的です。
自治体は処分料が安く、場合によっては無料で処分できます。
また、不用品回収業者や引越し業者などに布団の廃棄を依頼することもできます。

寄付する方法

慈善団体の中には、布団の寄付を受け付けているところがあり、そうした団体に寄付するのも選択肢のひとつです。
ただし、寄付する際の送料はこちらが負担する必要があります。

布団の処分方法にはさまざまな選択肢があります。
布団を処分したい場合は、それぞれの処分方法のメリットを確認して、自分にあった方法を選ぶことが大切です。

布団を廃棄する方法

布団を処分する方法を具体的にみていきましょう。
まずは、最も一般的な「廃棄する方法」からご紹介します。

自治体にゴミとして回収してもらう

自治体にゴミとして回収してもらう方法は、布団の処分方法として最も一般的です。
自治体に回収してもらえば、業者に依頼するよりも処分料が安価です。
ただし、所定の場所まで自分で布団を運ぶ必要があります。

なお、ゴミの区分や回収方法は自治体によって大きく異なります。
布団を自治体に回収してもらう場合は、住んでいる自治体のルールをよく確認して、適切な方法で処分することが大切です。
間違った方法でゴミに出してしまうと、不法投棄になる場合があります。

布団を粗大ゴミとしている自治体が多い

多くの自治体では、布団を粗大ゴミに分類しています。

布団の処分料は数百円程度

粗大ゴミとして布団を回収してもらう際には、処分料がかかるのが一般的です。
布団は粗大ゴミとしてはさほど大きなものではないため、処分料は300円から500円程度が一般的です。
自治体の処分料は、業者に依頼する場合と比べると非常に安価です。

なお、自治体によっては布団を無料で処分できる場合があります。

粗大ゴミとして出す一般的な方法

粗大ゴミとして出す場合は、まずは地域の粗大ゴミ受付センターに連絡します。
その後、コンビニやスーパーなどで粗大ゴミ用の回収券を購入し、布団に貼り付けて所定のゴミ捨て場に出しておく方法が一般的です。

ゴミの出し方は自治体によって異なるため、事前にルールをしっかりと確認してください。

可燃ゴミとして出せる場合もある

自治体によっては、布団を可燃ゴミに分類しているところもあります。
そうした自治体であれば、布団を無料で処分できます。

また、布団が粗大ゴミに分類される自治体でも、布団を解体して所定のゴミ袋に入れれば、可燃ゴミとして回収してもらえる場合があります。
処分料を抑えたい場合や、可燃ゴミの日に布団を回収してもらいたい場合は、布団を解体するのもひとつの手です。

ただし、羽毛布団などを解体すると布団の中身が散らばってしまいます。
布団の中でダニやカビが繁殖していた場合は、それらが拡散してアレルギーの原因になる可能性もあります。

布団を解体する場合は、十分なスペースを確保して自己責任で行ってください。
布団の処分料は比較的安価なため、解体はあまりおすすめしません。
特に、中身が散らばりやすい羽毛布団は、解体せずに廃棄することをおすすめします。

急ぐ場合はゴミ処理センターに持ち込む

急いで布団を処分したい場合は、地域のゴミ処理センターに持ち込むのもひとつの手です。
ゴミ処理センターに持ち込めば、ゴミの回収日を待たずに布団を処分できます。

ただし、自治体によっては回収してもらえない場合もあるため、事前に連絡してから持ち込むようにしましょう。

なお、直接持ち込んだ場合でも「10kgあたり□△円」といった処分料がかかるのが一般的です。

ゴミ処理業者や不用品回収業者に依頼する

地域のゴミ処理業者や不用品回収業者に布団の処分を依頼することもできます。
そうした業者は自宅まで回収に来てくれるため、自分で運ぶ手間が省けて便利です。

業者は費用が高め

ただし、業者に依頼すると、自治体に回収してもらう場合と比べて高めの費用がかかります。

ゴミ処理業者の料金体系は、出張料や運送料などの基本料金が設定されており、そこに布団などの不用品の処分料が加算されます。
出張料は3,000円程度が一般的で、布団の処分料は500円から1,000円程度の場合が多いです。
布団の処分料の総額は、3,500円から4,000円程度が目安です。

不用品が多い場合は不用品回収業者を利用

不用品回収業者は、「トラック1台分で△△円」といった料金体系の業者が多いです。
そうした業者は、処分する不用品が多い場合に利用するとトータルの費用が安くなります。
布団以外に処分したい不用品がある場合や、多数の布団を処分したい場合は、料金を比較して不用品回収業者の利用を検討してみることをおすすめします。

詳しくはこちらをご覧ください。

布団を安く処分してくれる不用品回収業者を調べてみる

無許可の業者は利用しない

地域のゴミ処理業者を利用する場合は、必ず自治体の許可を得ている業者を選びましょう。
布団などの家庭からのゴミを処分する業者は、「一般廃棄物収集運搬業」の許可や自治体からの委託を受けている必要があります。

「無料回収」などと宣伝しているゴミ処理業者を利用した結果、法外な費用を請求されたというトラブルが多数報告されています。
また、無許可の業者はゴミを不法投棄する可能性があります。

布団の処分をゴミ処理業者に依頼する際には、無許可の業者を利用してはいけません。
自治体のホームページには、許可を得ているゴミ処理業者が一覧で表示されています。
また、自治体の担当者に問い合わせれば、優良な業者を紹介してくれます。
業者に依頼する際には、そうした自治体の許可を得ている業者を利用してください。

引越し業者に処分してもらう

引越し業者の中には、引越しの際に不用品を回収・処分してくれるところがあります。
そうした業者を利用すれば、自分で布団を運んだり別の業者に処分を頼んだりする手間が省けます。
また、引越しの直前まで布団を利用できます。

回収の可否や費用を確認したうえで引越し業者を選ぶ

ただし、すべての引越し業者が布団などの不用品を回収してくれるわけではありません。
また、回収を依頼すると、引越し料金とは別に処分料がかかるのが一般的です。

そのため、引越し業者に布団の回収を依頼したい場合は、引越し業者を選ぶ段階から、不用品の回収の可否や処分料を確認しておく必要があります。

引越し業者選びには「一括見積もりサービス」が便利

引越し業者を選ぶ際には、「引っ越し料金の一括見積もりサービス」を利用するのが便利です。
一括見積もりサービスは、多くの引越し業者の見積もりをいちどに取得できるサービスで、不用品を回収してくれる業者を簡単にみつけることができます。

布団の処分を引っ越し業者に依頼したい場合は、一括見積もりサービスを利用して不用品を回収してくれる業者を探し、その中から費用の安い業者を選ぶことをおすすめします。

詳しくはこちらをご覧ください。

布団を回収してくれる引っ越し業者を調べてみる

新しい布団の購入時に回収してもらう

引越しの機会とはあまり関係ありませんが、新しい布団を購入した際に古い布団を回収してくれる布団メーカーや布団販売店があります。
そうしたメーカーや販売店で布団を購入し、古い布団を処分してもらうのもひとつの手です。

ただし、「○万円以上お買い上げのお客様に限る」などの条件が設定されている場合があるため、事前に条件をよく確認しておきましょう。

宅配型の布団引取りサービスを利用する

宅配便を使って布団を送付する形式で、布団を回収してくれる業者があります。
寝具の製造・販売を行っている「眠り姫 」は、そうした業者のひとつです。

古い布団を回収している布団メーカーの多くは、自社の製品を購入した場合に限ってそうしたサービスを行っています。
しかし、眠り姫の場合は、自社製品を購入していなくても布団を回収してくれます。

ただし、眠り姫に布団を回収してもらうためには、回収チケット代の1,000円と、布団を送付する送料が必要です。
送料は住んでいる地域や布団の大きさによって異なり、1,600円から5,600円まで幅があります。

以上が、布団を処分する方法です。
自治体にゴミとして回収してもらう方法が一般的で安価ですが、別の処分方法を選ぶこともできます。

布団を寄付する方法

慈善事業を行っている団体の中には、布団や毛布の寄付を募集しているところがあります。
そうした団体に布団を寄付するのもひとつの手です。

例えば、不用品の寄付を受け付けている「ワールドギフト」では、途上国への支援物資として布団や毛布の寄付を募集しています。
ワールドギフトでは、ひどく汚れたり破れたりしたものでなければ、古い布団であっても寄付が可能です。

ただし、そうした団体に寄付する際の送料は、こちらが負担する必要があります。
ワールドギフトは自宅まで回収に来てくれますが、その際には3,000円程度の回収費用がかかります。

参照：布団や毛布の寄付募集（布団や毛布の寄付回収）

布団は売却できる？

布団を売却する処分方法もあります。
売却できれば処分料がかからず、逆にお金が手に入ります。

新品以外は業者への売却が難しい

ただし、中古の布団の売買は一般的ではなく、「新品・未開封」の布団でなければ業者はほぼ買い取ってくれません。
高級ブランドの布団であれば、使用済みでも買い取ってくれる場合がありますが、買取価格には期待しないほうがよいでしょう。

新品の布団であれば、リサイクルショップや宅配買取業者が買い取ってくれる場合があります。
宅配買取業者は、宅配便で送付する形式で不用品を買い取ってくれる業者です。

布団を買取対象としている宅配買取業者に「 ecofa(エコファ)」があります。
「ecofa(エコファ)」は買取価格を無料でオンライン査定してくれるため、売却したい布団がある場合は、いちど査定を依頼してみるとよいでしょう。
また、「ecofa(エコファ)」は宅配業者が品物を梱包してくれる「梱包おまかせサービス」を無料で提供しています。

詳しくはこちらをご覧ください。

布団を買い取ってくれる業者を調べてみる

個人間売買では中古の布団でも買い手がつく場合がある

現在、ネットオークションや地域限定の掲示板などを利用した個人間売買が盛んに行われています。
そうした個人間売買で布団を売却する方法もあります。

個人間売買であれば、中古の布団でも買い手がつく場合があります。
ただし、出品手続きや購入者への送付に手間がかかり、売却にも時間がかかります。
そのため、引越しの際に急いで布団を処分したい場合には、あまり適した方法ではありません。

個人間売買で布団を売却したい場合は、引越しに間に合うよう早めに準備することをおすすめします。

まとめ

布団を処分する方法には、「廃棄する方法」「寄付する方法」「売却する方法」があります。

売却できれば処分料がかからず、逆にお金が手に入ります。
ただし、新品の布団以外は、業者による買取は期待できません。
個人間売買であれば、中古の布団でも売却できる可能性があります。

売却できない場合や売却手続きが面倒な場合は、廃棄する方法や寄付する方法を選びます。
廃棄する方法としては、自治体に回収してもらう方法が最も一般的で、費用も安く済みます。
また、ゴミ処理業者・不用品回収業者・引越し業者などに処分を依頼する方法もあります。

布団を慈善団体に寄付する選択肢もありますが、その場合には送料がかかることに注意してください。

布団の処分方法にはさまざまな選択肢があります。
今回の記事を参考にして、自分にあった方法を選んでみてください。