引越しは、不要な家電を処分する良い機会です。
引越しの機会に、パソコンの液晶ディスプレイを処分したいと考えている人もいるのではないでしょうか。
液晶ディスプレイは、処分が面倒な家電製品のひとつです。
液晶ディスプレイをゴミとして出せない自治体も多いため、処分に困っている人も多いでしょう。
今回は、パソコンの液晶ディスプレイを処分する方法をご紹介します。
それらを廃棄する方法だけでなく、売却する方法もご紹介しますので、是非参考にしてみてください。
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液晶ディスプレイにはどんな処分方法がある?
液晶ディスプレイにはさまざまな処分方法があり、その製品の状態や個人の好みによって選ぶべき方法が異なります。
売却する方法と廃棄する方法がある
液晶ディスプレイの処分方法は、それらを「売却する方法」と「廃棄・リサイクルする方法」の2つに大きく分けられます。
正常に機能する比較的新しいディスプレイは、買取業者などに売却できます。
売却できれば処分料がかからず、逆にお金が手に入ります。
そのため、処分したいディスプレイがある場合は、まずは業者に買い取ってもらえるか問い合わせてみることをおすすめします。
買取価格がつかなかったり、売却手続きが面倒だったりする場合は、「廃棄・リサイクル」する方法を選びます。
液晶ディスプレイはテレビとは廃棄方法が異なる
液晶ディスプレイはテレビとよく似ていますが、廃棄方法は大きく異なります。
テレビは「家電リサイクル法」の対象家電であり、廃棄する際には規定のリサイクル料金を支払って、リサイクル業者に引き渡す必要があります。
それに対して液晶ディスプレイやモニターは、「家電リサイクル法」の対象ではなく、「資源有効利用促進法」や「小型家電リサイクル法」にしたがって回収・リサイクルされます。
テレビはリサイクル料金が必要なため、無料では回収されません。
しかし、液晶ディスプレイは無料で処分できる場合があります。
両者の外見は似ていますが、処分方法が異なる点に注意が必要です。
液晶ディスプレイを売却する方法
液晶ディスプレイを処分する方法を具体的にみていきましょう。
まずは、「売却する方法」からご紹介します。
売却できればお金が手に入るため、処分したい液晶ディスプレイがある場合は、まずは買取の可否を業者に確認してみることをおすすめします。
どんな製品が高く売れる?
買取業者は、再販売するためにディスプレイを買い取っています。
そのため、古い製品や傷・汚れ・付属品の欠品などがある製品は、買い取ってもらえない場合が多いです。
高額な買取価格が期待できる製品の特徴には、以下のようなものがあります。
- 製造年が新しい
- 画面サイズが大きい
- 「EIZO」ブランドなどの高品質製品
- 説明書やコードなどの付属品が揃っている
買取の基準は業者によって異なるため、上記に該当しないものでも買い取ってもらえる場合があります。
液晶ディスプレイを売却したい場合は、複数の業者に買取の可否を問い合わせてみましょう。
どこで買い取ってもらえる?
液晶ディスプレイには、さまざまな売却方法があります。
パソコン専門店
中古品を扱っているパソコンショップやパソコン関連製品の買取業者などは、液晶ディスプレイの買取を積極的に行っています。
そうした業者は再販売のルートをしっかりと確保しており、買取価格が高い傾向があります。
また、宅配便を使った買取も行っており、基本的に全国どこからでも利用可能です。
液晶ディスプレイを売却したい場合は、まずはパソコン用品を専門に扱っている業者に問い合わせてみることをおすすめします。
液晶ディスプレイを買取対象としている業者に「パソコン買取アローズ」があります。
パソコン買取アローズは送料や査定料が無料で、製品を送付するための梱包材も無料で提供してくれます。
液晶ディスプレイを売却したいと考えている人は、パソコン買取アローズなどのパソコン買取業者に買取を依頼してみましょう。
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リサイクルショップ
リサイクルショップの多くは、液晶ディスプレイを買取対象としています。
近隣にリサイクルショップがある場合は、査定を依頼してみるのもよいでしょう。
ただし、買取価格はパソコン専門店よりも低い傾向があります。
宅配買取業者
さまざまな製品を取り扱っている宅配買取業者の中にも、液晶ディスプレイを買取対象としているところがあります。
液晶ディスプレイを買取対象としている代表的な宅配買取業者に「 ecofa(エコファ)」があります。
「ecofa(エコファ)」は買取価格を無料でオンライン査定してくれるため、買取価格がつくかどうか査定を依頼してみるのもおすすめです。
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その他の方法
以上の方法のほか、ネットオークションなどの個人間売買で液晶ディスプレイを売却する方法もあります。
ただし、ネットオークションでは売却までに時間がかかり、必ずしも売れるとは限りません。
そのため、引越しの機会にディスプレイを処分したい人には、あまり適した方法とはいえません。
液晶ディスプレイを廃棄・リサイクルする方法
買取価格がつかなかったり、売却手続きが面倒だったりする場合は、液晶ディスプレイを「廃棄・リサイクルする方法」を検討します。
液晶ディスプレイを廃棄する方法には、さまざまな選択肢があります。
宅配型の無料回収業者に依頼する
パソコン本体やパソコン関連製品を無料回収している業者があり、そうした業者の中には液晶ディスプレイを無料で回収しているところもあります。
パソコン関連製品の無料回収業者は、宅配便で製品を送る形式が一般的です。
宅配便は着払いで送れるため、そうした業者を利用すれば費用をかけずに手軽に液晶ディスプレイを処分できます。
なお、回収業者の中には、液晶ディスプレイを回収対象としていない業者や、パソコンと同時に依頼する場合に限って回収を受け付けている業者もあります。
無料回収業者を利用する際は、その業者の回収条件をよく確認しましょう。
メーカーに回収してもらう
パソコンや液晶ディスプレイは、平成15年(2003年)の「資源有効利用促進法」によって再資源化が義務付けられました。
平成15年10月以降に販売された液晶ディスプレイの多くには「PCリサイクルマーク」がついており、マークがついている製品はメーカーが無料で回収してくれます。
PCリサイクルマークがついている液晶ディスプレイをメーカーに回収してもらう場合は、メーカーのホームページから回収を依頼します。
その後、メーカーから「エコゆうパック伝票」が送られてくるため、ディスプレイを梱包して郵便局に配送を依頼します。
メーカーの連絡先は、業界団体である「パソコン3R推進協会」のホームページに一覧が記載されています。
なお、メーカーに回収を依頼すると伝票が送られてくるのを待つ必要があるため、処分に10日程度の時間がかかります。
そのため、急いで処分したい場合は別の方法を選ぶのもひとつの手です。
パソコン3R推進協会に依頼する
パソコン3R推進協会は、パソコンやディスプレイのメーカーによる業界団体です。
「3R」とは「リデュース(減らす)・リユース(再利用)・リサイクル」のことで、パソコン3R推進協会はパソコンやディスプレイのリサイクルを推進している団体です。
PCリサイクルマークは、すべての液晶ディスプレイについているわけではありません。
パソコン3R推進協会は、PCリサイクルマークがついていない液晶ディスプレイも有料で回収・リサイクルしています。
また、ブラウン管タイプのモニターの処分も行っています。
パソコン3R推進協会に処分を依頼した場合の費用は、液晶ディスプレイで「1台4,000円(税抜)」、ブラウン管型モニターで「1台5,000円(税抜)」です。
なお、液晶ディスプレイのメーカーが倒産してしまった場合でも、パソコン3R推進協会がメーカーに代わってディスプレイを回収・処分してくれます。
その際の費用は、PCリサイクルマークがついていれば無料です。
自治体に回収・リサイクルしてもらう
液晶ディスプレイの取り扱いは、自治体によって異なります。
液晶ディスプレイをゴミやリサイクル品として回収してもらいたい場合は、住んでいる自治体のルールをよく確認する必要があります。
液晶ディスプレイの廃棄には2つの法律が関係している
液晶ディスプレイは、「資源有効利用促進法」によってメーカーによる回収が推奨されています。
そのため、自らは回収せず、メーカーなどへの依頼を推奨している自治体が多くあります。
その一方で、液晶ディスプレイは2013年に施行された「小型家電リサイクル法」の対象家電でもあります。
小型家電リサイクル法では、リサイクル品の回収品目や回収方法を自治体が独自に定めると規定されており、液晶ディスプレイの回収を行っている自治体もあります。
自治体によって処分方法が異なる
以上のような理由から、液晶ディスプレイに関しては、回収している自治体としていない自治体があります。
また、回収している場合でも、回収方法は自治体によって異なります。
ゴミ捨て場に出せる自治体もあれば、公共施設などに設置した回収拠点(回収ボックスなど)での回収を行っているところもあります。
住んでいる自治体が液晶ディスプレイの回収を行っているか否かは、自治体のホームページで確認できます。
また、「小型家電リサイクル回収ポータルサイト」からも調べることができます。
自分の住んでいる自治体が液晶ディスプレイを回収しているか、いちど調べてみるとよいでしょう。
家電量販店に持ち込む
家電量販店の中には、液晶ディスプレイを回収しているところもあります。
例えば、エディオンは23インチ以下の液晶ディスプレイを「500円(税抜)」で、24インチ以上のものを「4,000円(税抜)」で回収しています。
また、ケーズデンキも有料で回収を受け付けています。
近くに家電量販店がある場合は、液晶ディスプレイを回収しているか確認してみるのもひとつの手です。
ゴミ処理業者や不用品回収業者に依頼する
地域のゴミ処理業者や不用品回収業者に、液晶ディスプレイの処分を依頼することもできます。
そうした業者は自宅まで取りに来てくれるため、自分で運ぶ手間が省けます。
費用はやや高め
ただし、自宅まで来てもらうと出張費用がかかります。
費用は業者によって異なりますが、出張費用だけで3,000円程度するのが一般的です。
さらに、液晶ディスプレイの処分料がかかります。
業者に依頼する際には、事前に料金をしっかりと確認することが大切です。
「無料回収」業者に注意
自宅まで来てくれる業者の中に、「無料回収」を宣伝している業者があるかもしれません。
しかし、そうした業者を利用する際には十分な注意が必要です。
「無料」といわれて利用したところ、後で高額な費用を請求されるトラブルが多数報告されています。
業者が家庭からのゴミを収集するためには、「一般廃棄物収集運搬業」の許可や市町村からの委託が必要です。
そうした許可のない業者はトラブルの可能性が高いため、利用してはいけません。
地域のゴミ処理業者や不用品回収業者を利用する際には、自治体の許可を得ている業者を利用しましょう。
自治体のホームページには、委託している業者の一覧が掲載されています。
また、自治体に問い合わせれば業者の連絡先を教えてくれます。
液晶割れしたディスプレイの処分方法は?
液晶割れしてしまったディスプレイは、買い取ってもらうことができません。
また、宅配型の無料回収業者も、液晶割れした製品を取り扱っていないケースが多いです。
割れたディスプレイを回収している業者もありますが、「ほかのパソコンと一緒に依頼する」といった条件がついている場合もあります。
参照:パソコン処分.com
参照:パソコン宅配回収方式
液晶割れしたディスプレイは、メーカーに回収してもらうのが一般的です。
PCリサイクルマークがついていれば、割れたディスプレイでも無料回収してくれます。
マークがついていなければ、業界団体である「パソコン3R推進協会」が有料で処分してくれます。
また、液晶ディスプレイを回収している自治体であれば、液晶割れした製品でも問題なく回収してくれます。
液晶割れしたディスプレイを処分したい場合は、割れた製品でも回収対象としている業者を探すか、メーカーや自治体に回収してもらうようにしましょう。
まとめ
液晶ディスプレイの処分方法は、「売却する方法」と「廃棄・リサイクルする方法」の2つに大きく分けられます。
売却すればお金が手に入るため、比較的新しいディスプレイであれば、まずは買い取ってもらえるか業者に確認してみましょう。
その際は、パソコン関連製品の専門店を利用すると、高めの買取価格が期待できます。
売却できなかったり売却手続きが面倒だったりする場合は、廃棄・リサイクルする方法を選びます。
廃棄する場合は、宅配型の無料回収業者を利用すると、費用をかけずに手軽に処分できます。
また、PCリサイクルマークがついている製品であれば、メーカーが無料回収してくれます。
さらに、液晶ディスプレイを回収している自治体や家電量販店に依頼する方法もあります。
液晶ディスプレイの処分方法にはさまざまな選択肢があります。
今回の記事を参考にして、自分にあった方法を選んでみてください。
引っ越しのためにある引越し業者に見積もりを取ったら73300円でした。
高いんじゃないかと思って引越し料金の一括見積もりサイト(無料)で試しに調べてみたら42000円の業者を見つけることができました。
あやうく31300円も損するところだったんです。
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